クラレンスハウス Clarence House

クラレンスハウス Clarence House

ネルソンズ・ドッグヤードを見下ろす歴史あるクラレンスハウス(Clarence House)は、アンティグア・バーブーダだけでなく、この地域全体においても、19世紀の生活様式を最もよく表す例の一つです。

1804年に海軍長官のために建てられたクラレンス・ハウスは、任務中に訪れる提督、艦長、そして王室任命の総督たちに感銘を与えるために設計されました。

海軍施設としてのドックヤードの衰退に伴い、この邸宅はリーワード諸島総督の別荘として引き渡されました。
1860年代までに、クラレンス・ハウスは来訪要人や総督のセントジョンズでの暑さを逃れる場所となりました。
エリザベス2世女王陛下の即位25周年記念式典や、ウィンストン・チャーチルをはじめとする主要要人などが、ここで公式レセプションに出席しました。
しかし、最も有名なのは、マーガレット王女殿下がハネムーンの初夜をクラレンス・ハウスで過ごしたことです。
残念ながら、2週間の旅行はパパラッチの絶え間ない嫌がらせによって短縮され、新婚夫婦は残りの滞在をヨットでバルブーダ島へ逃れることを余儀なくされました。

この建物は1990年代に相次いだハリケーンによって甚大な被害を受け、2004年に修復のため国立公園局に正式に引き渡されました。

2011年、セーリングに情熱を注ぐピーター・ハリソン卿(Sir Peter Harrison)は、アンティグア・セーリング・ウィークで優勝しました。この勝利を記念して、ハリソン卿はクラレンス・ハウスの修復に惜しみない資金を提供しました。
2012年には、伝統的な工法を用い、地元の木工職人のみを雇用する石工見習いプログラムが開始されました。

2016年、ハリー王子は見事に修復されたクラレンス・ハウスを歴史的な邸宅博物館とイベントスペースとして正式に再オープンしました。
現在、博物館、そして結婚式などの重要な行事のためのイベントスペースとなっています。

参照:Nelson’s Dockyard National Park

クラレンスハウスの場所

Clarence House :265Q+X93, English Harbour, Antigua

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