カリブ海のカーニバルについて
魂が踊る自由の祝祭へ!
カリブ海のカーニバルは、国や島によって時期もスタイルも全然ちがう!
世界三大カーニバルのひとつ “トリニダード・カーニバル” をはじめ、夏のビーチフェス系からローカル感あふれる泥まみれの祭りまで、1年を通してどこかでカーニバルが開催されています。
カーニバルとは
カリブのカーニバルは、ただのパーティではありません。
それは「魂の解放」
それは「自由の祝祭」
それは「歴史の記憶と文化の誇り」
カーニバルのルーツと意味
- ヨーロッパの祭りがルーツ
「カーニバル」は「Carne Vale(肉よさらば)」というラテン語から。断食前に肉や酒を楽しむ祭りが、カリブにも持ち込まれました。 - 奴隷制度下での表現と抵抗
アフリカから連れてこられた人々は、自分たちの太鼓、踊り、仮面を使い、独自のカーニバルを生み出しました。これは抵抗の文化であり、自由への願いでもありました。 - 放後、民衆の祭りへ
1830年代に奴隷制度が廃止されると、カーニバルは人々の手に戻り、自由と誇りの象徴として受け継がれていきました。
カリブ海で代表的なカーニバル
あなたも一度、本物のカーニバルの熱狂を体験してみませんか?
トリニダード・カーニバル Trinidad Carnival
国・地域:トリニダード・トバゴ 時期:2月(レント前)
世界三大カーニバルの一つ。ソカ音楽、豪華なマス(衣装)、1ヶ月以上続くフェット(前夜祭)で盛り上がる超本格派。
クロップ・オーバー・フェスティバル Crop Over Festival
国・地域:バルバドス 時期:7〜8月
サトウキビ収穫祭が起源。明るくカラフルな雰囲気で、リアーナが参加することでも有名。
セントルシア・カーニバル Saint Lucia Carnival
国・地域:セントルシア 時期:7月中旬
新しいが注目度急上昇中。ビーチと音楽が融合、衣装も本格派。
スパイスマス Spicemas
国・地域:グレナダ 時期:8月初旬
泥や油を塗ったJab Jab(ジャブジャブ)が登場する伝統的スタイル。夜明けのJ’ouvertは圧巻。
ジャマイカ・カーニバル Jamaica Carnival
国・地域:ジャマイカ 時期:4月(イースター後
ソカ中心のパレード型カーニバル。トリニダードの影響を受け、年々規模が拡大中。
ヴィンシー・マス Vincy Mas
国・地域:セントビンセント 時期:6〜7月
ローカル文化と音楽が色濃く反映された、熱狂的で個性的な祭り。
マス・ドムニク Mas Domnik
国・地域:ドミニカ国 時期:2月(レント前)
“The Real Mas”と呼ばれる本格派。アフリカ系文化と伝統が融合。
アンティグア・カーニバル Antigua Carnival
国・地域:アンティグア・バーブーダ 時期:7〜8月
独立記念日とセットで開催。カリプソやスティールパンも楽しめる。
カーニバル開催時期の流れ
1〜3月 | トリニダード、ドミニカ国、グアドループ |
4月 | ジャマイカ |
6〜8月 | セントビンセント、セントルシア、グレナダ、バルバドス、アンティグア |
9〜12月 | ニューヨーク、ロンドン、マイアミ |
カーニバル音楽ガイド|聴けば踊りたくなる!
主役は「ソカ(Soca)」 その他のジャンルも豊か!
ソカ(Soca)
カーニバルのために生まれたダンスミュージック。速いビートと明るいメロディで、踊りながら自由になれる音楽。
カリプソ(Calypso)
語るような歌詞、社会や政治を風刺するスタイル。トリニダード・トバゴ発祥。
スティールパン(Steelpan)
金属ドラムの心躍る音色。トリニダード・トバゴ生まれの誇り。
ブーヨン(Bouyon)
ドミニカ国で生まれたリズム重視のサウンド。近年は「ブーヨンソカ」として進化。
レゲエ/ダンスホール(Reggae/Dance Hall)
ジャマイカの祭りには欠かせない。ビートに合わせて「ワイン&チップ」!
ズーク(Zouk)
フランス語圏(グアドループ、マルティニーク)で人気の甘くロマンチックな音楽。
日本からの参加ヒント
トリニダード・トバゴ、ジャマイカ、バルバドスなどは欧米経由でアクセス可。
特にトリニダード・トバゴは人気集中・価格高騰! 早めの計画が重要です
あなたも一度、本物のカーニバルの熱狂を体験してみませんか?
Written by selector HEMO