ドミニカ国の音楽文化について
ドミニカ国は、独自の音楽ジャンル「ブヨン(Bouyon)」の発祥地として、カリブ音楽ファンから熱い注目を集めています。ダンスミュージックとして進化しながらも、伝統と革新が共存する音楽文化が息づいています。
代表的なジャンル
ブヨン(Bouyon)
1990年代初頭に登場した、ドミニカ国独自のダンスミュージック。クウェドリ(Creole folk music)、レゲエ、ソカ、ラパスなどの要素を融合させ、シンセサイザーとドラムマシンによる強烈なリズムが特徴です。若者の間で絶大な人気を誇り、カーニバルやクラブでも定番です。
ブッシュ・ラム・スタイル(Bush Rum)
新世代アーティストたちが生み出す、よりアンダーグラウンドかつ刺激的なブヨン派生スタイル。ローカル色の強いスラングや生活文化が反映され、DIY精神と生音への回帰も見られます。名前の「ブッシュ・ラム」は地元で人気の強いローカルラムに由来し、ストリートカルチャーとの結びつきも深いです。
このムーブメントは近年若者の支持を受けて急成長しており、SNSやYouTubeを通じてドミニカ国外でも注目され始めています。
その他
伝統的には、ジャンベ系ドラムを使ったカリナゴ民族の音楽や、クウェドリ(Cadence-lypsoのルーツ)などもあり、音楽とダンスは暮らしの中心にあります。
注目のアーティスト
WCK(Windward Caribbean Kulture)
「テンション」「Conch Shell」など数々のヒットを持ち、ブヨンの礎を築いた伝説的バンドで、ブヨンのパイオニアとして不動の地位を持つバンド。
Asa Banton
現代ブヨンを代表する人気アーティストで、エネルギッシュなステージと個性的な歌詞が特徴。
Written by selector HEMO