カリブ海の歴史について
多文化が交差して生まれた、海と人の物語
カリブ海と聞いて思い浮かぶのは、青い海、陽気な音楽、にぎやかな祭り。
けれどその背景には、何世紀にもわたる出会いと衝突、苦難と再生の歴史があります。
この海を舞台に、先住民族、アフリカから連れてこられた人々、ヨーロッパやアジアからの移民が出会い、交わり、新しい文化を築いてきました。
カリブ海とは、まさに「混ざり合うことで強くなった場所」。その文化の奥深さと人々の力強さに、少しだけ触れてみませんか。
海をわたる人びとの歴史
古代
先住民(タイノ族・カリブ族など)が島々に定住し、農耕や航海文化を発展させる。
1492年〜
コロンブス到来。以降、スペイン・フランス・イギリスなど欧州列強が進出し、植民地化が始まる。
17〜19世紀
プランテーション経済の発展により、アフリカから多くの奴隷が連行され、過酷な労働を強いられる。
1834年以降
奴隷制度の廃止。自由を得た人々が新しい社会と文化を築いていく。
20世紀〜
多くの国が独立を達成し、植民地の記憶を乗り越え、自分たちのアイデンティティを築く時代へ。
この歴史は、支配と抵抗、喪失と再生の繰り返しでした。
けれど、そこから生まれた文化は今、世界で最も豊かな“多文化の宝庫”として輝いています。
⇒ カリブ海の文化
NPO CARIB JP