モントセラト Montserrat
モントセラト(Montserrat)は、カリブ海のリーワード諸島に位置するイギリス領の小さな島です。面積はおよそ100平方キロメートル(東京23区の半分ほど)、人口は約5,000人。公用語は英語で、通貨は東カリブ・ドル(XCD)が使用されています。
基本情報
- 首都:ブレイズ
- 公用語:英語
- 通貨:東カリブ・ドル(XCD)
- 日本との時差:-13時間
- 人口:約4900人
- 面積:102平方キロメートル
- 気候:熱帯海洋性気候
- 代表的な食事:ゴートウォーター
- 特産物:手工芸品、農産物
歴史・文化
「カリブのエメラルド島(Emerald Isle of the Caribbean)」の名でも知られ、アイルランド系移民が多く住むことから、緑豊かな自然とケルト文化が融合した独自の文化を育んできました。
アイルランド文化を感じる「モントセラト・セント・パトリックス・フェスティバル」では、地元料理と音楽が融合した祝祭が行われます。
1995年にはスーフリエール・ヒルズ火山の大噴火により、首都プリマスが埋没。島の南半分は現在も立ち入り制限区域になっており、北部を中心に再建が進んでいます。火山の影響と再生の歴史は、今やモントセラトの重要な観光・教育資源にもなっています。
自然と観光の魅力
- スーフリエール・ヒルズ火山観測所:今も火山活動が続く島の象徴。安全な距離から溶岩ドームや噴煙を望むことができます。
- プリマス(ゴーストタウン):火山に埋もれた旧首都。ツアーでかつての市街地の跡を訪ねることができ、自然災害と共存する歴史の重みを感じられます。
- リトル・ベイ:再建中の新中心都市。ビーチやレストラン、マーケットなどが集まる穏やかな港町。
- ブラックサンドビーチ:火山由来の黒砂ビーチが多く、静かで手つかずの自然が残る。
- ハイキング:熱帯雨林の中を歩くコースがいくつも整備されており、希少な鳥類や植物と出会うことができます。
グルメ
モントセラト料理はカリブのクレオール料理が中心で、ヤムイモやパンプキン、山羊肉のスープなどが定番。レモングラスやジンジャーの香りが効いた地元のジュース、ラムパンチも人気です。
モントセラトの音楽文化
音楽は、モントセラトにとって単なる娯楽ではなく、アイデンティティと復興の象徴です。特に1980年代、「エア・モントセラト・スタジオ(AIR Montserrat)」は世界中のアーティストが集まる伝説のレコーディングスタジオとして知られ、モントセラトは“カリブの音楽の聖地”と呼ばれるようになりました。
⇒ モントセラトの音楽文化に関する詳細